シワやたるみを熱で改善!?ヒートショックプロテイン(HSP)とは?
2017.08.29
シワやたるみ対策に熱の力を借りる?
年齢とともに気になるシワやたるみ…。
悩みに立ち向かう対策のひとつとして、ヒートショックプロテイン(HSP)を活用する方法があることをご存知でしょうか?
ヒートショックプロテインとは、熱のショックによって増えるたんぱく質のことで、傷んだ細胞を修復してくれる効果を期待できると話題です。
具体的には、どのような働きをするのでしょうか?また、どうやって増やせばよいのでしょうか?次で見ていきましょう。
ヒートショックプロテイン(HSP)の働きとは?
肌や筋肉など人間の身体の細胞は、主にたんぱく質で構成されています。たんぱく質は加齢やストレスで傷つきやすく、傷つくと正常に働くことができなくなってしまいます。そうすると、シワやたるみが増えるわけです。
壊れたたんぱく質を修復するHSP
正常に働かなくなったたんぱく質に適正な熱を加えることによって、壊れた部分を修復する新たなたんぱく質が生成されます。これがヒートショックプロテイン。
ヒートショックプロテインにより細胞が活性化し、免疫細胞を強化してコラーゲンの生成にも働きかけるので、シワやたるみへの効果も期待できます。
直接的な効果は感じにくいかもしれませんが、ヒートショックプロテインの増加で新陳代謝が活性化することにより、じわじわとお肌の調子がいいと感じることができるかもしれません。
つまり、増加したたんぱく質によって起こる自己回復力によって、シワやたるみなどの老化に立ち向かうことが可能になるのです!
ヒートショックプロテインを増やすためには?
正しい入浴法でHSPを増やす
自然な方法で体内のたんぱく質に熱を加える方法として、入浴、蒸しタオルなどがあります。
とくに入浴は、精神的にリラックスして自律神経の働きを正常化する働きもあるので、暑い季節でもシャワーだけですませず、湯船につかって入浴することをおすすめします。
ただし、入浴は正しく行わないと体調が悪くなってしまう危険性もあるので、注意を守って正しい方法で行うことが大切です。
熱めのお湯に20分ほど
ヒートショックプロテインを効率的に増やすためのお湯の温度は40~42度程度です。20分ほどつかるとよいとされています。体温が平熱プラス1.5度程度までの上昇を目安にしましょう。
水分補給を忘れずに
熱いお湯につかると汗をたくさんかくので、入浴の前後には、水分をしっかりと補給するようにしましょう。最低でも、合計で500mlは摂取するように!
入浴後は保温をする
ヒートショックプロテインを増やす時にもう1つ大切なこと。
それは、「入浴後は保温し安静を心がける」ということです。体温が一気に下がってしまわないように、タオルや服で温かい状態を15分程度保ちましょう。これによってヒートショックプロテインが安定するとされています。
HSPは入浴2日後に最も増加
入浴後2日経った頃にたんぱく質が最も増加していると言われています。それを考えると、週に2回程度ヒートショックプロテインを意識した入浴を心がけるのが理想ですね!
無理をしないことが大切
42度のお湯への入浴は、慣れていない人には熱く感じられるかもしれません。とくに冬場は、血圧が急激に上がったり下がったりするため心臓に負担がかかり、危険を伴います。決して「入浴程度」とは考えずに、体調がすぐれないときは無理をしないようにしましょう。
ヒートショックプロテインにこだわらなくても、身体の一部を温めるだけでリラックス効果は十分に得ることができます。美肌を意識する方は、ぜひ生活に足浴、手浴などを取り入れてみてはいかがでしょうか!?