シミ改善のツボがある？若返りのツボとは
2016.08.10

紫外線、ニキビ、加齢、女性ホルモンなど、老け顔を作るシミの原因はさまざま

「日焼けを放っておいたらいつの間にかシミができていた！」なんていう経験がある方も多いと思いますが、老け顔の印象を与えてしまうシミの原因は紫外線の他にも、ニキビ、血行不良や化粧品による色素沈着など、さまざまなものが考えられます。

シミの原因は加齢以外にもある？
一般的にシミと言うと、加齢とともに起こる「老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん）」と呼ばれるタイプのシミが思い浮かびますが、実はそれ以外にも、女性ホルモンが関与しているといわれる「肝斑（かんぱん）」と呼ばれるシミも存在しています。

原因にあった正しいシミケアで老け顔解消！
老け顔の要因となるそれぞれのシミは原因が異なるため、対策も異なっています。よかれと思って行ったシミ対策が実は間違っていると、かえってシミが濃くなって老け顔を悪化させてしまうなどのトラブルを起こす場合もあるので注意が必要です。

生活習慣の改善がシミ撲滅の一歩
老け顔解消のためにも、まずは自分のシミの原因を探り、生活習慣を整えることが第一です。また、血行の改善は肌の健康にとって大切なので、血液の浄化を妨げる油っこいもの、甘いもの、コーヒーやたばこなどはなるべく控えるようにした方がよいでしょう。

中医学では肝と腎を強化することが大きなポイント

中医学では、体の内臓を肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)という五臓に分けて考えます。肝臓や心臓など、病院などで一般的によく耳にする言葉と同じですが、中医学ではもう少し広い意味で使われています。また中医学では、さまざまな症状を五臓のバランスを整えることで緩和していく方法をとります。

今回のテーマであるシミも中医学では五臓を中心に考えます。一般的に老け顔の要因となるシミの原因は人それぞれですが、中医学ではシミと深く関連している機能は肝と腎であるといわれています。

肝斑タイプのシミを引き起こすのは肝の機能低下？
中医学で言う肝は、血液をストックしたり自律神経系を担っているとされています。婦人系にトラブルを抱えていたり、ストレス過多でイライラしたりすると、肝の機能が低下し血液の質が悪くなり、老廃物がたまりやすくなって、シミを引き起こして老け顔になると考えられています。

老人性色素斑タイプのシミは腎の力が弱まっている印？
中医学で言うところの腎は老化のプロセスに関わりがあると言われており、腎の力が弱まると代謝機能にも影響が出ます。加齢とともにターンオーバーが乱れてくるのも、腎の力の低下が考えられます。

このように、肝斑は肝、老人性色素斑は腎の影響が深く、中医学では老け外解消のためには肝や腎を強化することが重要になってきます。

老け顔を印象付けてしまうシミは、出る場所にも特徴が
ちなみに腎によるシミには蓄積された紫外線の量にもよるので出る場所に個人差がありますが、肝斑は両ほほや目の周りなど、左右対称にシミが出やすいとされます。

目の周りだけでなく、足裏のマッサージも効果的

シミを予防して、老け顔を解消するためには体のめぐりをよくし、ＵＶケアをしてよく睡眠をとり、肝や腎を労わることが大切です。
プラスとして目の周りにある太陽（たいよう）や絲竹空（しちくくう）のツボを刺激してみるのもよいでしょう。

老け顔対策①シミをケアする顔のツボ「太陽」「絲竹空」
太陽は目尻と眉尻を結んだ線の中央から後ろ3センチ位にあるくぼみです。絲竹空は眉尻のくぼみです。
どちらも目の疾患によいツボですが、血流を促し色素沈着にも用いられ老け顔対策としてオススメです。

老け顔対策②足ツボでもシミケア「太衝」「腎兪」「腎臓区」
また肝や腎を強化する、足の甲にある親指と人差し指の骨が接する付け根の太衝（たいしょう）や、背骨第2腰椎と第3腰椎の中心から左右に4.5センチほど離れた腎兪（じんゆ）、足の裏の中央あたりにある腎臓区もあわせて押すと老け顔対策としてより効果的です。

シミにだけでなくこんな効果も
太衝は二日酔いや頭痛に、腎兪は婦人科系に、腎臓区は血流改善にも使えるツボなので、気になる症状があるとき、気持ちよく感じる程度に2～3回押してみましょう。