うっかり日焼けしてしまった!日焼けの正しい応急処置とは?
2016.08.05
老け顔対策のUVケアは天候・季節を問わず毎日欠かさずに
日差しが強い時期になりはじめると、外来では皆さん口をそろえて「紫外線が気になる」と言われます。
最近は季節外れに日差しが強くて、うっかり日焼けしてしまうなんてことも多いかと思います。また耳や首の後ろなど、日焼け止めの塗り漏れで痛い思いをしたことがある方も多いでしょう。
曇りの日も油断禁物!
紫外線は5月~9月くらいまでが照射量が多くなりますが、もちろん通年降り注いでいますし、曇りの日でも晴れの日の約60%の紫外線が降り注いでいます。老け顔予防のためにも一年を通して毎日抜かりなく紫外線対策は必要です。
正しい日焼け対策を学んで、肌の老化を予防していきましょう。
日焼け止めの正しい使い方をマスターして老け顔予防!
「日焼け止めは刺激が強く肌の負担になるのでは?」という質問をよく受けますが、最近の日焼け止めは開発が進んで肌への負担が少なくなっていますし、日焼け止めを塗らないで紫外線の影響を受けるリスクは高いです。老け顔対策のために、かぶれない限りは日焼け止めの使用をお勧めします。
どれくらい塗るべき?
老け顔予防に必要な日焼け止めの使用量は、顔全体で乳液状のものは1円玉2枚分、クリーム状のものはパール2粒分くらいを目安に使ってください。普段実際に使っている量は意外に少なく、表記通りの効果を得られていないことも多いので、十分な量を使用して徹底的な紫外線対策を行うことが、老け顔予防には必須です。
また、うっかり老け顔を招いてしまわないよう注意しなければいけないのが、顔の縁など塗り漏れ。
塗り漏れののないように注意し、2度塗りして塗りムラのないようにするのもいいでしょう。
日焼け止めのSPFやPAは効果の持続時間を表すものですが、肌質や汗の量などで効果には個人差があります。数値にこだわらずに、2~3時間ごとに塗り直す方が老け顔予防のためには安心です。
もしうっかり日焼けしてしまったら…
紫外線を浴びると、直後に赤くなってヒリヒリと熱をもって痛くなる人、肌が黒くなる人がいますが、これは肌質により反応が違います。赤く痛くなった日焼けは火傷と同じ状態です。そのままにしておくと老け顔の要因にもなりかねませんのでまず冷やしてからたっぷり保湿しましょう。
皮がむけるほどの日焼けをしてしまったら?
海や山などで激しく日焼けをした後は皮がむけてくることがありますが、気になるからといって無理にはがそうとするのは老け顔を助長しかねないのでやめましょう。これはダメージを受けて死んでしまった皮膚がターンオーバーをしている証拠です。
肌のターンオーバーは通常約1ヵ月と言われているので、その間は紫外線に当たらないように、優しくケアしてあげましょう。夏が過ぎたら老け顔になっていた、なんてことがないようにたっぷり保湿をすること、栄養を摂ることが大切です。
痛くて寝るのにも支障がある場合は、皮膚科を受診して塗り薬をもらう方がいいでしょう。
うっかり日焼けには内側からのケアも
また、紫外線対策は体の内側からアプローチするのも重要です。抗酸化作用のあるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールを含む食品は、紫外線を浴びることで体内にできた老化の元となる活性酸素を除去してくれるので、老け顔予防の効果が期待できます。
日焼け後に食べたらいい、老け顔予防におすすめの食品は?
β-カロテンは緑黄色野菜に含まれています。油と一緒に摂ることで吸収がよくなるので、にんじんやほうれん草、ブロッコリー、アスパラガスなど色の濃い野菜を炒め物などにするといいでしょう。
ビタミンCは水溶性なので茹でると栄養素が流れてしまいます。柑橘類やキウイ、いちごなどのフルーツや、パプリカを生で食べるのがおすすめです。
ビタミンEはうなぎや魚卵、ナッツ類に豊富に含まれています。
ポリフェノールは赤ワインやコーヒー、ダークチョコレートに含まれていることで有名ですが、飲み過ぎ・食べ過ぎには注意しましょう。ナッツ類にも多く含まれています。
常にこれらの栄養素を意識するのも大切ですが、日焼けした後からでも遅くはありません。老け顔を阻止するためには早めのケアが欠かせません。
昨年から飲む日焼け止めというサプリメントも流行しています。食事から栄養をとるのが一番ではありますが、それが難しい場合には、老け顔予防のためにサプリメントを利用するのもいいかもしれません。
日焼けにより紫外線が肌の深部に影響し、ダメージが日々蓄積されて、ある時急に肌の老化として現れてきます。紫外線対策をするかしないかで5年、10年後の肌が大きく変わってきますので、老け顔が進行してから後悔しないためにも日々の積み重ねを大事にしましょう。